会長就任にあたって
花田さん、吉田さんに引き続き会長を引き受けることなりました。身に余るものがありますが、皆様のご支援をえて、鋭意務めていきたいと思います。
北東アジアは日本にとって歴史的に極めて近い「外国」でした。日本は北東アジアの影響下で文化的な成長をしてきたわけです。一方、明治維新後の欧米との覇権競争に巻き込まれてから、現在にいたるまで、各国との複雑な関係を構築せざるをえない歴史的な状況が生まれてきたとも言えるでしょう。北東アジアのインフラ構築は日本にとって意味の深いものであるとともに、今後の世界経済の発展にとっても重要な鍵であります。北東アジアの政治的な安定と交流の活発化は確実に新しい未来を用意してくれるものと信じています。
鉄道と港湾は交流のためのインフラとして重要な役割を持っています。しかし、この地域の鉄道は、全体として十分なネットワークを形成していません。ロシア側の港湾はシベリア鉄道と結節していますが、韓国の港湾は内陸への鉄道と結節していません。中国は内陸への石炭輸送の結節点として鉄道と港湾の結節が進んでいます。中国の鉄道はモンゴルを通じてシベリア鉄道と通じていますが、モンゴルの鉄道は単線で、色々な設備が未整備でネットワーク上は、隘路となっています。道路輸送の効率の良さに負けています。
本NPOは鉄道と港湾が一体になった物流ネットワークを北東アジアに築き上げることが大きな目標だと思います。そのためには、大きな観点からのビジョン形成に寄与するとともに、自らのアームレングスにあるプロジェクトを一つ一つ追求していくことが必要でしょう。
先達の築かれた地平の上に新たな一歩を踏み出していきたいと思っています。各位のご支援・ご協力を重ねてお願いする次第であります。
会員の皆様の積極的な参加をお願いします。
特定非営利活動法人 北東アジア輸送回廊ネットワーク
会長 本間 邦興
2016年5月吉日