特定非営利活動法人 北東アジア輸送回廊ネットワーク
内閣府認証: 2004年11月26日
設立年月日: 2004年12月01日
1.趣旨
日本海を隔てた対岸の北東アジア地域は、いまだに冷戦時代の残渣の存在、基礎的なインフラ整備の遅れなど、自由な人の往来や、効率的な物資の輸送を制限する要因を抱えている。しかし、最近、日本都対岸岸諸国との貿易や投資は大きく伸びている。また陸上で隣接する二国間での国境貿易は飛躍的な伸びを示し、観光、季節労働者派遣など人の往来も活発化してきている。
しかしながら、現在、年間を通じて日本海を横断し対岸を結ぶ国際フェリー定期航路は一本もなく、対岸諸国との交流面では日本海はいまだ閉ざされた海といえる。
この中で、中国吉林省、黒龍江省、内モンゴル自治区及びモンゴルは海をもたず、国際貿易の発展のため日本海への出海口を強く求めている。
こうした状況を受け日本側関係者は、過去三回、国際機関及び関係国・地域の関係者の参加を得て、北東アジアにおける国際輸送ルートに関するフォーラムを開催した。ここにおいて図們江輸送回廊は、上記地域の出海口としての機能を果たすことから、北東アジア地域の発展に最も重要な回廊の一つとして重要視されている。これらのフォーラムでは、この回廊の活性化に向け、関係者が今後共同して努力して行くことが確認された。
上記のような関係国・地域との共同取り組みの重要性は、図們江輸送回廊に限らず、多くの回廊に共通したものであり、その具体的実行は北東アジアの平和と繁栄に大きく貢献するものと考える。
ついては、この図們江輸送回廊の活性化に関する調査・研究、意見調整を関係国間で行い、また日本海横断航路開設事業及びエネルギー資源関連港湾改良事業等を支援する活動を行うこととしたい。こうして日本海に人と物資の流動を起こすことによって、日本海を交流の海に変え、北東アジア及びその関連地域を活性化することにより、この地域の平和と振興に寄与したい。
このために、法人格を有する組織を立ち上げる。
(注)北東アジアとは、ロシア極東及び東シベリア、中国東北三省及び内モンゴル自治区並びにモンゴル、韓国、北朝鮮及び日本を含む地域を指す。
2.申請に至るまでの経過
これまで日中東北開発協会、日本国際貿易促進協会、日本経済団体連合会日本ロシア経済委員会、北東アジア経済フォーラム、北東アジア経済会議、環日本海経済研究所などがそれぞれの立場から北東アジア経済の拡大発展に尽力してきた。
この中で北東アジア経済会議組織委員会運輸・物流常設分科会は、一昨年、北東アジア発展の最も基礎的な条件を満たす、同地域の国際輸送路9本を特定し、それぞれの実態と、改善すべき点、整備すべき具体的なプロジェクトを取りまとめ、「北東アジア輸送回廊ビジョン」として発表した(ホームページ表紙参照)。今後の課題はこれら過去の幾多の実績を踏まえ、輸送回廊ビジョンの具体化を急ぎ、日本海交流の拡大に努めることにある。
そこで、北東アジアとの交流拡大や経済発展に関心を持つ有識者が集まり、積極的にこれらのプロジェクトに取り組み、公益を実現して行くためにはNPO法人の設立が最良と判断した。
2004年8月6日